真壁先生

真壁 友

Tomo Makabe

線

専門分野

デジタルデザイン メディアアート

研究課題

メディアアート キネティックアート

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Q. 現在の研究課題となっているメディアアート、キネティックアートとは何ですか?

A. メディアアートの中でもデジタルファブリケーションという分野を中心に研究しています。コンピュータで設計して、マイクロコンピュータや電子部品、3Dプリンターなどを利用して制作します。手に取って遊べるものなど、立体物を作っています。キネティックアートは、「動く彫刻」と言ったらわかりやすいです。回転したりすることで美しく魅せるアートです。

Q. 最近作った作品で気に入っているものなどありますか?

A. 最新作なんですけど、アウトラインの図形の通りにスチールフォームを切断する機械を作りました。どうしても手動で切ろうとするとずれてしまったりすることも多いので作りました。

あと、少し前の作品ですが、「Chimney in motion」という作品があります。12個の少しずつ形が異なる人形を円状に並べてモーターで、少し回転させて止める、という動きを繰り返すと人形が動いて見える、というものです。
止まらずにただ回転させるだけだと、人形の形はぼやけて全て繋がって輪状に見えるだけです。少し回転してから動かすことで、人の目に残像としてその人形の形がはっきりと残ります。その残った残像でアニメーションのように動いて見えるという仕組みです。
動き始める時にゆっくりと回転しますが、実はその回転は必要ないんです。止まらずに回っているように見せる演出ですね。

Q. 頭がよろしいんですね…

A. いや、全然そんなことはないんです。頭がいいように見えるかもしれないけど、経験でできている部分が大きいです。頭がよく見える演出はしていますけどね(笑)。作品を作る時だって、大まかな設計図は書きますが、あとはソフトに入力して実際に思い通りに動いてくれるのか試して、修正して、試しての繰り返しです。こうしたらこう動くということを想像できるようになったのは、やっと30代になってからですね。

Q. 造形大のホームページに書いてありましたが、大学では物理学を専攻していたんですね。

A. 実はデザインについて大学では全然勉強してなかったんですよ。学んでないことを教えるっていう詐欺師まがいのことをやってます(笑)。Webデザインについて学び始めたのは就職してからですね。その当時、Webデザインは動くサイトが好まれている時代で、それに興味を持って勉強し始めました。そこからメディアアートに繋がって、立体物を作るデジタルファブリケーションの研究に繋がりました。



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